救急救命学科
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救急救命学科イベント
SEIYO TOPICS
学科紹介
教育目標
- 命の尊さや人間としての在り方、多様な生き方についての理解を深化させ、職業人としての倫理観と豊かな人間性を涵養する。
- 救急救命の職務を適切に遂行し得る、科学的根拠に基づいた正確な知識と実践的な技術を身につけさせ、あらゆる現場において適切な判断を下すことのできる能力を養う。
- 人間関係の基礎となるコミュニケーション能力を修得させ、チーム医療の一翼を担う自覚と、関連職種と連携して活動できる協調性を培う。
- 課題や目標を自ら設定し、その克服や達成のために主体的に取り組み、生涯にわたり自己研鑽に励むことができる力を育む。
取得できる学位
短期大学士(救急救命学)
活躍が期待できる場
消防署、病院、救命救急センター、自衛隊、警察署、海上保安庁、警備会社、民間救急搬送会社 etc.
取得できる資格
- 救急救命士国家試験受験資格
- 社会福祉主事任用資格
救急救命士とは

救急救命士は、傷病者のもとにいち早く駆け付け、現場から病院等に搬送されるまでの間に救急救命処置を行うことができるプレホスピタルケアのスペシャリストです。
救急現場や救急車内でケガをしている人や病気の人に救急救命処置を施します。
また、止血処置やバイタルの測定などの一般的な医療活動のほか、心臓や呼吸の止まっている人に対し、無線で医師の指示を受けて点滴や気道の確保などを行います。
救急救命士の業務に就くには国家資格の取得が必須となっており、現場では救急医療に熱意をもった有資格者が求められています。
救急救命士の将来性
救急救命士は消防署で働くことが多く見受けられますが、活躍のフィールドは一つではありません。
近年、救急医療の重要度がますます高まっていることを背景に、民間の病院や自治体等の機関で救急救命士を配置する動きが増加傾向にあります。
また、2021年の法改正で医療機関内での救急救命処置も可能となり、専門知識や技術に長けた、救急救命士有資格者の人材ニーズが高まっています。
男性だけではなく女性の活躍も期待されており、今後活躍の場はさらに広がっていくと予想されます。
活躍のフィールド
救急救命士になるまでのルート
学びのポイント
カリキュラム
科目紹介
救急救命医療概論
保険医療体制や各種制度についての知識を深め、救急搬送体制、ドクターカー・ドクターヘリでの診療について学修します。 救急救命士が担う救護体制について、実践的な知識を身につけます。
救急症候学Ⅰ
救急救命の現場において遭遇することの多い症候に関する知識を身につけます。主に意識障害、頭痛、痙攣、運動麻痺、めまい等について、それぞれの症候、症状、鑑別及び搬送法等を学修します。
感染症と災害医療
災害時には、多くの傷病者が発生し、衛生状態の悪化などにより感染症が発生する可能性が高まります。「災害医療」について概観し、感染予防策や感染防御について学修します。
地域福祉論
地域福祉の理念や歴史的背景を学び、地域福祉の基本的な考え方を理解します。先行研究や事例報告等を通し、具体的な地域課題への取り組み方を学修し、その課題に対処できる力を身につけます。
実習について
臨地実習
救急救命士に求められる専門的な知識と技術を身につけるため、各医療機関や消防機関で臨地実習を行います。医師やメディカルスタッフの指導のもと傷病者に接することで、病状や病態等の観察、判断の実際を学び、適切な救急救命を実践する力を身につけます。
【1年次】
救急救命シミュレーションⅠ・Ⅱ
傷病者の苦痛の軽減や症状の悪化防止に必要な応急処置等のシミュレーションを行い、救急救命処置の基本となる傷病者の観察と判断、応急処置に必要な知識と技術搬送法を修得します。
【2年次】
救急救命シミュレーションⅢ・Ⅳ
救急隊を編成して症候別の想定によるシミュレーションを行います。
一連の救急救命活動について、出場、救急現場、観察、処置、搬送、医療機関収容等、総合的な訓練を実施し、現場での安全管理、チーム医療活動等について体得します。
【2年次】救急用自動車同乗実習
消防機関から出動する際等に、救急車に同乗して実習を行います。
出動待機から、出動、救急現場、搬送、医療機関への引き継ぎ等あらゆる場面における救急救命士の活動を見学し、その役割を理解します。
【2年次】臨床実習
救急医療におけるチーム医療の実際を体験するとともにメディカルコントロールの重要性を認識し、医師の指示のもとで救急医療を担う救急救命士としての自覚と責任感を養います。
臨地実習のスケジュール
主な実習先(2024年度実績)
救急用自動車同乗実習
- 仙台市消防局
- 名取市消防本部
- 登米市消防本部
- 伊達地方消防組合消防本部
- 東根市消防本部
- 釜石大槌地区行政事務組合消防本部
- 久慈広域連合消防本部
- 弘前地区消防事務組合消防本部
臨床実習
- 仙台市立病院
- 仙台医療センター
- 仙台オープン病院
- 仙台徳洲会病院
- 東北大学病院
- 東北医科薬科大学病院
- みやぎ県南中核病院
- 坂総合病院
- 石巻赤十字病院
- 栗原市立栗原中央病院
- 会津中央病院
- 山形県立中央病院
- 八戸市立市民病院
実習体験記
仙台市消防局での救急用自動車同乗実習では、救急車に5日間同乗し、救急搬送の流れを見学しました。教科書や学内実習で多くの疾患を学んでいましたが、現場では想定外のさまざまなケースを目の当たりにし、5日間だけでも多くの学びを得ることができました。また、地元の病院で行った臨床実習では、救急隊から引き継いだ後の傷病者がどのような検査や処置を受けるのか、その予後まで見学しました。いずれの実習でも「百聞は一見に如かず」を体感し、心と記憶に刻むことができたので、就職先の消防局ではこれらの経験を活かし、質の高い病院前救護を提供していきたいと思います。
救急救命士国家試験&公務員試験 W合格プログラム
本学科では指導経験豊富な専任教員による国家試験対策授業と仙台大原簿記情報公務員専門学校と連携した公務員試験対策を実施します。
「救急救命士国家試験」と「公務員試験」のW合格に向けて学生一人ひとりを全力でサポートしていきます。
国家試験支援プログラム

国家試験対策授業
救急現場での実務経験豊富な専任教員が国家試験対策授業を行います。
最短の2年間での合格を目指し、学生一人ひとりの理解度に応じてきめ細かな指導を行い、個々にアドバイスしていきます。
公務員試験支援プログラム
Seiyo×仙台大原による公務員試験対策

公務員試験の合格に向けて、高い合格率を誇る仙台大原と連携し、1年次から試験対策を行います。
公務員試験独特の一般知能分野の受験科目について解法のテクニックを分かりやすく解説します。
1年次
専門知識の修得
- 救急医療の現場において傷病者に対する初期対応のプロとなるため、人体の構造や機能、疾病などの専門知識を学びます。また、傷病者の容態の安定化を図り、生命維持を助けることのできる技術の基礎について実習を通して身につけます。
2年次前期
公務員試験対策
- 公務員試験に向けての対策を本格的に開始します。各自治体等の公務員試験の多くは例年9月に実施されます。公務員試験において重要な数的推理や判断推理の頻出の問題や過去問題を解きながら希望する職種の試験本番に向けて対策を行います。
2年次後期
救急救命士国家試験対策
- 救急救命士国家試験に向けての対策授業を行います。救急救命士国家試験は例年3月上旬から中旬にかけて実施されます。過去に出題された問題の反復学修を行い、出題傾向を分析し、自分の苦手分野を克服しながら本番に備えます。
2024年度 消防職員採用試験合格実績
- 仙台市消防局
- 塩釜地区消防事務組合
- 名取市消防本部
- 登米市消防本部
- 郡山地方広域消防組合
- 山形市消防本部
- 東根市消防本部
- 奥州金ケ崎行政事務組合消防本部
- 久慈広域連合消防本部
- 宮古地区広域行政組合消防本部
- 三沢市消防本部
- 東京消防庁
- 横浜市消防局
- 周南市消防本部
公務員合格者の声
仙台市消防局 内定
公務員試験を受けるにあたり自分一人では万全な対策ができないと考え、対策講座を受講しました。公務員試験対策のプロの先生方による講座はとても分かりやすく、最初に筆記試験の基本的な考え方や解き方のコツなどを教えていただけたので、自主学習も効率的に進めることができました。また面接対策では、救急救命学科の先生方との練習において客観的なアドバイスをいただき、改善点を見つけることができました。第一志望の仙台市消防局に無事内定をいただいた現在は、救急救命学科第一期生として後輩の模範となれるよう努めつつ、卒業後は2年間で得た知識と技術を存分に発揮していきたいと考えています。
東京消防庁 内定
救急救命士の国家試験対策と、仙台大原による公務員試験対策を同時に進めるW合格プログラムに魅力を感じてSeiyoへの進学を決めました。公務員試験支援プログラムでは、オリジナルのテキストを使用して対策をします。公務員試験の受験科目のなかでも出題数が多く、得点源となる数的処理を重点的に教えていただいたことで、試験本番の得点アップにつながったと実感しています。また、救急救命学科の先生方には、面接対策のほかにも不安や悩みに寄り添っていただき、安心して受験期を乗り越えることができました。卒業後は、日本一の規模を誇る東京消防庁で技術を磨き、救急救命士として成長し続けていきたいです。
施設・設備紹介
本学科では、救急の現場で即戦力として活躍できる人材を育成するため、最先端の設備機器などを導入し、充実した学修環境を整えています。救急救命処置に関する知識や技術の多くを、学内で身につけることが可能です。
就職サポート
救急救命士の就職先は消防署だけにとどまりません。
病院や救命救急センターなどの医療機関や自衛隊、警察署、海上保安庁、警備会社、民間救急搬送会社など活躍の場は広がっています。本学科では学生総合支援センターのスタッフと現場経験豊富な教員が連携をして学生一人ひとりの希望に応じた支援を行っています。
在学生インタビュー
家族に医療従事者が多かったこともあり、もともとは看護師を目指していましたが、高校2年生の時にSeiyoに救急救命学科が新設されると聞き、興味を抱きました。救急救命士はプレホスピタルケアのスペシャリストであると知り、自分が求めていた理想の仕事だと感じて入学を決めました。Seiyoの救急救命学科の魅力は、隊活動を含むシミュレーションなど、現場に直結する授業や実習が多いことです。現場での経験が豊富な先生方から、教科書には載っていない実践的な知識を学ぶこともできます。将来は消防署で勤務し、傷病者に安心感を与えられる救急救命士を目指したいと思います。
在学生インタビュー
医療関係の進学先を検討していた時に救急救命学科の新設を知り、スポーツで長年培ってきた体力と行動力を発揮できるのはこの道だと確信し、Seiyoに入学しました。高校まではあまり勉強が得意ではなかったため、公務員試験対策に不安がありましたが、「救急救命士になりたい」という強い思いをもって挑んだことで、今までにないほど努力できるようになり、先生方やクラスメイトのサポートもあって無事に第一志望の横浜市消防局から内定をいただくことができました。Seiyoで身につけた努力する精神をさらに磨き、将来は救急隊の隊長として活躍できるよう頑張ります。